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おかげ様ブラザーズのVo、kinta minoのブログ。
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鏡に向かってフラッシュをたくとこうなるんやね。

南港のリハーサルスタジオは思いのほか広く快適だった。
森松の知り合いが経営するスタジオなので、段取りは全て彼がつけてくれた。

all-member1.jpgブラッキーはスタジオのドラムで、福井はスタジオのベースアンプで、俺や鉄心ちゃんはマイクを使うだけなのでもちろんスタジオの器機で。
さて残りの二人森松と金城は全ての機材が持ち込みになる。まず森松はスタジオにパーカッションが用意されているところなんかほとんどないから毎回当然の如く自分の楽器を搬入しているんだが、楽器の設営と撤収でどうしても1時間はかかってしまう。
俺はそれを眺めていて「毎回は大変なことだぜ。」とあらためてその労力に敬服した。自分がパーカッショニストならめげてしまって「ははは…今回はボンゴだけで表現してみようかな、あはあはあは…。」てなことで茶を濁すに違いなく、そんなだからパーカッショニストじゃないわけで、一応はリーダーでボーカリストという大義名分をちらつかせながら、真面目くさった顔で歌詞カードなんかを覗き込んでいる。
しかしその難しい顔で覗き込んでる歌詞カードに書かれている内容は「坊さんが屁をこいた」だの「鉄心音頭でつるりこしゃんしゃんしゃん」だのである。なんじゃ「つるりこしゃんしゃんしゃん」って。

おっと自分の事書いてたら今日の主人公の話を忘れるところだった。
今日の主役はストロング金城である。

kinjyo.jpg








この男、きゃしゃな風体に似合わず中々に無骨なのである。
写真のようにセッティングされたハードウェア群は11年前のそのまんまのスタイルを固持している。それはただのこだわりなどと言う生温いものではなく、今回数十万円を新たに投じて当時のセッティングを完璧なまでに再現しつくしたその裏には、「頭ではなく身体が楽曲を覚えている」という一子相伝心技体金城流鍵盤打奏奥義継承者としてのプライドが見え隠れする。
現にメンバーの誰一人として思い出すことができなかったある楽曲のエンディングを、実際にプレイしていざエンディングに突入した瞬間には自然に身体が思い出し他のメンバーを見事に楽曲の終演へと導いたのである。その光景たるや白馬に乗った玄奘三蔵が悟空・八戒・悟浄とともに金色に輝く天竺の山門をくぐり行く西遊記の巻末の如き神々しさだった。


さらに注目すべきは、そのハードウェア群の中でもひと際異彩を放つ木目調の鍵盤がある。このキーボードもビジュアル的に相当インパクトがあるのだが、今回はあえてその木目調鍵盤の木製ケースに着目してみたい。写真に収めたつもりだったがなぜか写っていなかったので文章で解説するが、木箱に漆黒のビニール製フェイクレザーが貼付けられてあるのだが、角と言う角はすべてそのフェイクレザーは破れ、下地の木が見えている。あらゆるヒンジがゆるいため全体的に自由な方向にクニャクニャする。さらに把っ手のネジも片方とれているのでそれを握って持ち上げることはできず、必然的に犬や猫をかかえるように両腕で持ち上げて運ばなければならないが、両腕の中でクニャクニャする。

さらにはホワイトマジックインキで「トミーとミーノ&かねてつおかげ様ブラザーズ」と書かれてあり、さらにその下には「ティーチャー森島」の文字が。上記は俺がまだ21才で初めてこのバンドを立ち上げた時のバンド名であり、下記の「ティーチャー森島」とは、その結成当初のキーボーディストのステージネームである。ちなみにこの人はスマイリーの同級生で本名は森島などではなかった。たしか鈴木だったと思う。
つまり、このキーボードは「おかげ様ブラザーズ」結成から25年、プレイヤーは変われどもバンドとともに歩んできたわけで、今は持主の金城よりも長くバンドにいることになる。
ということで今回の主人公「ティーチャー森島のキーボードケース」の話はここまでにする。

さて、リハーサル当日の話を少し。
今回の復活ライブまでのリハーサルはもちろんスマイリー以外のメンバーが関西にいるので関西エリアでのリハーサルになる。さらにスマイリーは今とてつも無く忙しく、なかなか全員そろってのリハーサルは難しい。正直スマイリーがいないリハーサルなど以前には一度も経験したことが無く、俺がいなくてもリハーサルは行われていたが、スマイリーがいないリハーサルなど皆無だった。それは彼がコンポーザーでありアレンジャーでありバンドマスターであったからだ。
そんな状況ではあるのだが、俺は至って悠然としている。それはきっと頭の中ではスマイリーのギターがなっているからだろう。
彼にリハーサルの音をCDに焼いて送った。当分はこんなやり取りで進めて行く。
その他のメンバーも至って頼もしい。

純粋に結論。

やっぱり音楽はステキだ。

そして俺はやっぱり音の中にいるのが好きだ。

そのことを解るのに11年は、時間を使い過ぎたぜ!
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伝説のコミックバンド『おかげ様ブラザーズ』のリーダー&ヴォーカル。バンド復活に伴い当blog open。
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