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おかげ様ブラザーズのVo、kinta minoのブログ。
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昨日あるCMの歌入れの仕事に行ってきた。
来月記者発表するようなのでここでは何のCMかは教えられないが、とても楽しく緊張した。なぜならそのCMソングのコンポーザが浪花のモーツァルトだったからだ。そう!フィーリングカップル5対5やラブアタックなど一世を風靡した大阪発全国区番組のテーマ曲や、かに道楽のCMソングからアホの坂田まで、関西エリア出身なら誰もが知ってる、探偵ナイトスクープの辛口コメンテータ、キダ・タロー氏だったのだ。
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1週間前にマネージャからスコアを渡された。う〜ん、読みづらい。
ただでさえ俺は音符に弱いのに、恐ろしく乱暴に書きなぐられたオタマジャクシは五線譜のビミョーな位置にいる。
キダ氏の名誉の為に言っておくが、多分これが普通なんだろうし、バックバンドのメンバーなんかは平気で読めるスコアなんだと思う。しかし、おかげ様ブラザーズの約15年、その後の11年、和太鼓やなんかでリズム譜は書く事はあっても、メロディや和音を書く事などまずなかった。
百歩譲って譜面が必要な時は俺の音作りのパートナー音楽制作ソフトのCUBASEが書いてくれる。
これは正直に「私はスコアが読めません」と告白して楽になろうか、などと考えながら当日を迎えた。

実はキダ氏とは初対面ではない。
といっても間違いなく向こうに記憶があるはずの無いような出会い方だったが。
俺が16歳高校一年生の頃、同級生二人と中学校の頃に結成したフォークグループ「じねんじょ(自然薯、天然の山芋の事)」に2年先輩のヴォーカルを迎え、ABCラジオのヤングリクエストという番組の中の『ミキサー完備スタジオ貸します』というコーナーに応募して出演した。そのコーナーのコメンテータがキダ氏だったのである。
ガキガキに緊張した俺たちは弦もちぎれんばかりにアコースティックギター(当時はフォークギター)をかき鳴らし、(実際に弦も引きちぎれたと思う)これまたのどが裂けんばかりに大声で唄い続けた。
演奏が終わって放心状態の俺たちにキダ氏が一言「あ〜元気あって良かったね」。

この事件はたちどころに村の衆たちの知るところとなり、同録テープ(当時はカセットテープ)はあっという間に、自治体が地域の午後五時を知らせる為に20年前に設置した公共スピーカーから聞こえる「夕焼け小焼け」のようにクニュクニュとのびきった音になってしまったが、その2年前にNHKの素人のど自慢に出演した親戚の令子と並び賞賛されたのだった。「あの家系は芸能一家だ」と。

スタジオでマネージャに紹介されて、上記のような初対面はあったものの覚えているはずも無いので「初めまして。おかげ様ブラザーズのキンタです。よろしくお願いいたします。」とあいさつした。マネージャが事前に伝えていたらしく「初めてやないそうやね。」とキダ氏から口火を切ってくれたので「これこれこうでそれそれどーで」と話すと「幾つの時です?何と言う曲?何人編成?」「16の時ですから30年前です。どしゃぶりというオリジナル曲で、編成はベースとギター2本とボーカルです。」「どんな曲やった?」「♪大粒の冷たい雨が〜雨が僕のほほを濡らす〜♪」
「………」「………はい。」
やっぱり覚えていなかった。6521c8fb.jpg

さて、音符が苦手な事を早速カミングアウトして楽になろうとした俺だったが、「ほなちょっとピアノのとこへ行きましょか。」とおもむろに歩き出したので、襲おうと思えばいつでも襲えるのにあまりに無防備に猟師が背中を見せて歩いていくもんだからついつい後ろを付いて歩いてしまうツキノワグマのように所在な気にピアノブースに移動した。
そしてここからは、テレビのドキュメントなんかで猪俣公章がテレサ・テンなんかに駄目だししながらレッスンしてる風景と全く同じシチュエーションでメロディーチェックをしてくれた。
わずか数回で「もう大丈夫ですね。」「後はバックのノリで適当に崩してくらはったら。」と言ってピアノブースを後にした。
再びツキノワグマが後を追いかけた。

サウンドはモーツァルトにはめずらしくロックンロール。
しかし、8ビートではなくジャジーな16ビートで決めるところはさすがである。
またプレイヤたちが馬鹿テク(この言い回しは古いか)で、基本ビートにホーンやピアノ、つまり空いてるブースに入れるだけの楽器が入って、ビートを録る時にもう勝手に(勝手じゃないだろうけど)どんどん自分のパートをダビング(重ねて録音していく作業)していく。キダ氏よりもう少しアッパーでと言う注文が入ってテンポを2度変更したにもかかわらず、5テイクでベーシック完了。
その後はどんどんダビングが進んでいく。
多分カラオケが完成したのは、ベーシックを録りはじめて2時間もかかっていないんじゃないだろうか。

さあ、後は俺の歌が入れば完成だぜ。
7テイクくらいは録っただろうか。前半の3テイクを除いて後はどれでも使ってちょうだい。てな感じで無事終了。
クライアントの簡単なインタビュにキダ氏と共に対応して、腹が減ったので一人で天下一品に寄ってから和歌山に帰ってきたのだ。

あ〜楽しく緊張した。
さて、明日からは再びレコーディング三昧。
本当に面白いものができてるので是非会場で購入して聞いてみて欲しい。
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伝説のコミックバンド『おかげ様ブラザーズ』のリーダー&ヴォーカル。バンド復活に伴い当blog open。
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